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熱中症について

2018.07.24

熱中症でぐったりする犬

熱中症に気をつける季節がやってきました。
夏には多く発生する緊急疾患である熱中症ですが、高体温が続くと多臓器不全などを発症し死に至ることもあるのでしっかり予防・対策をしていきましょう!

熱中症とは暑さにより生体機能が著しく障害を受けた状態のことです。

発生要因

·高温環境への長時間の放置
·常時、水が飲めない環境
·肥満
·若齢や老齢、療養中といった体力が低下している状態
·パグやフレンチブルドッグといった短頭種
·心疾患や呼吸疾患を抱えている
などが挙げられます。

症状

・ぐったりして元気がない
・呼吸が荒い
・身体が熱い
・ヨダレが多い
・食欲不振
・消化器症状(下痢・嘔吐)
・全身痙攣
などが挙げられます。

もし熱中症かもと思ったら

できるだけ早く高体温の状態から正常体温に回復させることを意識しましょう。
可能であれば直腸で体温測定を行ってください。

40度以下であれば風通しの良い場所や冷房の効いた部屋などに移動し水分を与えましょう。
40度以上であれば水道水を全身にかけて濡らすか水で濡らしたタオルで体を包み、扇風機などで冷風を当てましょう。

しかし、冷水に浸からせたり、冷水が入ったもので身体を覆い体表を冷やすなど過度な冷却は抹消の血管が収縮することにより熱が逃げにくくなってしまうので避けましょう。

これらの対応を行ったら動物病院に連絡し、指示を受けてください。
病院に搬送する時は患者に風をあてながら移動しましょう。

熱中症対策

・高温多湿の場所を避け、風通しがいい場所や冷房の部屋で過ごさせましょう
・外飼いの場合はハウスを直射日光が当たらない位置に移動させ、
犬が日陰に自由に移動ができるなど環境を整えましょう。
・十分に水が飲めるようにしましょう(屋内、屋外、お出かけ中など場面問わず)
・散歩は日中を控え、涼しい時間帯で地面が熱くないことを確認し出かけましょう
・炎天下を避け、日陰を歩かせましょう
・車でお出かけする場合、車内の温度が上昇する環境で動物だけを放置しないようにしましょう
・アイスノンといったもので首を冷やすなど身体が熱くなりすぎないよう対策を行い、お出かけしましょう

気温が上がってくるにつれて、熱中症が増えてきます。動物が過ごしやすい環境作りを心がけ、熱中症対策を行っていきましょう!