2013/7/18 木曜日

台湾で発生した狂犬病について~今隣にある危機~

Filed under: 動物の病気, 病院からのお知らせ, 院長より — blogsakura @ 12:27:55

みなさま

狂犬病清浄国であった台湾で狂犬病が発生しました。

渡来される予定がある方は海外で犬以外の哺乳動物に接しないように気を付けることは、もちろんですが、

日本は台湾などから犬を輸入しています。

日本の検疫が機能している限り大丈夫と思いますが、目に見えない病気だけに十分注意が必要です。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013071701001753.html

 日本の狂犬病の接種率は下がっていますので、一度発生したら、正常化するのに長い年月が必要ですし、人を守るために、処分が進むでしょう…。

どうかご自身のペットとご友人にお知らせください。

2012/8/9 木曜日

新・細胞培養士のつぶやき⑤~細胞治療について~

Filed under: 動物の病気, スタッフより — blogsakura @ 12:18:18

久しぶりの更新となりました。

細胞培養士の丸山です。

前回は幹細胞を用いた再生医療の適用例についてご説明させていただきました。 

今回はどのようにして細胞を採取し、体内に戻し、治療していくのかというところをお話させていただきます。

まず細胞の採取ですが、主に骨髄または脂肪組織から間質幹細胞を採取します。

骨髄の場合は骨髄液を、脂肪組織の場合はパチンコ玉くらいの大きさの脂肪組織をワンちゃん、ネコちゃんから

ちょっとだけ頂きます。組織を細かくバラバラにしてから、含まれている幹細胞を増やしていきます。

そこから細胞が育ちやすい環境で2週間、細胞を培養します。

個体差にも寄りますが、大体2週間で約1000倍、2000万超の細胞が回収できます。

これらの細胞を、通常の静脈点滴で入れてあげるのです。

骨折の場合は細胞が流れてしまわないように足場をつくって患部に移植します。

以上、簡単ではございましたが細胞治療の簡単な流れを説明させていただきました。

2011/11/17 木曜日

歯周病

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 23:06:17

皆さま

今日は石原隼さんのface bookノートからの転載です。

今日は歯周病の話。数年前、数年間歯周病の研究?をしていました。最近なんだか小難しいことを話したい気分なんです(笑)。
歯周病は、ご存知の方も多いと思いますが、慢性持続性感染症です。歯肉・歯槽骨・セメント質・歯根膜、これら4つの組織が破壊される病態が歯周病になります。直接的な原因となる菌はPorphyromonas属です。こいつらが悪玉の菌属になります。研究してて知ったのですが、歯周病の原因となるPorphyromonasの主な菌種は、アメリカで多く検出される菌種と、日本で多く検出される菌種には、同じものもありますが、結構違います。当時、アメリカではF社が歯周病ワクチン(今もあるのかな?)を出していましたが、日本に持ってきても効かない可能性が高く普及しないだろうといわれていました。現在同じワクチンが日本であるか…研究現場を離れたので不明です。
なぜ急に歯周病の話をしたくなったかというと、循環器に関係してきます(笑)。ヒトでは歯周病は心疾患の増悪因子の一つであるといわれています。歯周病の病変は、菌がウジャウジャ繁殖しているのに体内への侵入が容易な環境にあるため菌が直接血管内に侵入し心内膜炎の原因となったり、そこで持続して起こる慢性炎症が心不全の増悪をサポートするからというものです。脱線しますが糖尿病の増悪因子でもあるといわれています。最近は出ていませんが、日本細菌学会などに出ると、この辺の話が報告されています。

このように動物でも「歯は命」です。

歯周病の管理は、麻酔かでないと安全に処置ができません。麻酔は確かにリスクがゼロではないものです。しかし安易に麻酔なしでの処置を行うと細菌感染の悪化や強い痛みを伴います。無麻酔では決して受けないでください。

検診で見せてくれない子もいますが、分からないことは診察時に気軽に声をかけてください。

2010/12/9 木曜日

ウエルッシュコーギーの変性性脊髄症

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 0:59:31

みなさま

今日は動物の病気について久々の投稿です。

今夜、当院でセミナーが行われました。

タイトル通りウエルッシュコーギーの神経病です。

まだわからないことが多い病気ですが、少しづつ解明されてきています。

SOD1遺伝子の異常であるとか、人のALS(筋委縮性側索硬化症)に非常に近い病気であるということであったりです。

しかし、この遺伝子を持っているからと言って、必ずしも発症する訳ではないですが、リスクは普通の子に比べると高いです。

病気が起こるかもしれないと怖くなる方もいると思いますが、家族がその危険性を十分に理解してその知識を持って接すれば、良いと思います。

http://news7a1.atm.iwate-u.ac.jp/~hospital/dm.html

今日の勉強会講師は前・岩手大で現・岐阜大 内科学教室の神志那 弘明先生でした。

8歳以上のコーギーの子であれば、送料のみの負担で、検査は無料で受けられます。

詳しくは当院まで、お問い合わせください。

by 院長

2010/8/17 火曜日

マウスの脊髄損傷治療に成功 幹細胞と薬剤で神経再生

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 22:54:01

みなさま

私は今、横浜でテネシー大学の出張授業を受けています。

 

さて 9月くらいから当院でも再生医療を本格的に始めます。

その第1段が神経再生です。すでに犬でも報告があります。

当院でも心待ちにしている子もいます。

 

その子や飼い主さんの期待に何とか応えたいという想いでいっぱいです。

 

また報告させていただきます。

神経細胞を作るもとになる神経幹細胞と、てんかん薬を併用して効率良く神経細胞を再生させ、脊髄を損傷したマウスを歩けるまでに回復させることに奈良先端科学技術大学院大や鹿児島大などのチームが成功し、16日付の米医学誌電子版に発表した。
 チームはこの手法を「HINT法」と命名。今後は霊長類で試し、人間での臨床応用を目指す。交通事故で生涯、下半身不随となるなど、治療は困難とされてきた脊髄損傷の治療に向け、大きな前進となりそうだ。
 これまで人工多能性幹細胞などを使った神経再生がマウスで試みられているが、チームは、てんかん薬のバルプロ酸が神経幹細胞の遺伝子構造を変え、高い効率で神経細胞を作り出すことに着目。
 脊髄が傷つき下半身不随のマウスに、ほかのマウスの胎児の脳から採取した神経幹細胞を移植し、バルプロ酸を1週間注射した結果、その6週間後には21匹のうち15匹が歩けるようになった。残り6匹も症状が大きく改善した。
 チームの中島欽一奈良先端大教授は「幹細胞とてんかん薬を組み合わせた世界初の試み。脊髄損傷だけでなく、神経回路の損傷を伴う脳卒中などの治療にも使えるかもしれない」としている。


2010年08月17日火曜日

2010/8/10 火曜日

Capnocytophaga感染症について~たけしさんの番組を受けて~再掲

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 21:27:41

  

  

みなさま

人と動物の間を行き来する感染症のことを御存じでしょうか?

Zoonosis(ズーノーシス)と言います。狂犬病が代表選手ですね。

さて近年、飼い主の方がペットなどにかまれて感染するカプノサイトファーガという細菌が関与する感染症が報告されています。

犬・猫の口の中の常在菌で、ある調査では犬92%・猫86%保有していることが知られています。

発症は「極まれ」です。無意味に怖がらないでください。

しかし気をつけなければならない人がいます。それは免疫力が低い人です。

具体的には中高年、ステロイド治療中、糖尿病、アルコール依存症、脾臓摘出の手術を受けた方、抗がん剤治療中などです。

もしかまれたり、引っかかれた場合には、傷が小さくても、直ちに水道水で傷口を洗い、消毒し、外科の病院に行き、有効とされる抗生物質(オーグメンチンなど)を処方・内服してください。

本来の予防法は

1.穏やかなペットを飼う(しつけなどをする)

2.ペットを人ではないと認識する

3.ペットを寝室に入れない

4.キスをしない

5.犬猫を放し飼いにしない

6.ペットの前では急に動かない。おどかさない。

7.爪を切る

8.動物を触る前後は手を洗う

9.排泄物は速やかに処理し、手を洗う

です。

この説明・指導は日本大学医学部病態病理系臨床検査医学分野助教授の荒島康友先生

(社)東京と家庭動物愛護協会・獣医師の須田沖夫先生の文章を引用させていただきました。

2010/7/2 金曜日

視神経:再生成功、マウスで日米チーム 緑内障治療に期待

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 20:10:30

みなさま

 

 

このところ、再生医療の話題が尽きません。

 

当院でも今再生医療研究会の岡田先生、岸上先生を中心に再開の準備を進めています。

今後に期待が高まります。 

 

 視神経を再生させる仕組みを突き止めるとともに、傷付いた視神経を再生させるこ

とに、東京都神経科学総合研究所など日米の共同研究チームがマウスの実験で成功し

た。日本で最大の失明原因である緑内障など視神経の傷みが原因で視覚障害を起こす

病気は多く、チームは「新たな治療・予防法の開発につながる」と期待する。米科学

アカデミー紀要に発表した。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20368433

Dock3 induces axonal outgrowth by stimulating membrane recruitment of the WAVE complex.

Namekata K, Harada C, Taya C, Guo X, Kimura H, Parada LF, Harada T.

Department of Molecular Neurobiology, Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience, Fuchu, Tokyo 183-8526, Japan.

Abstract

Atypical Rho-guanine nucleotide exchange factors (Rho-GEFs) that contain Dock homology regions (DHR-1 and DHR-2) are expressed in a variety of tissues; however, their functions and mechanisms of action remain unclear. We identify key conserved amino acids in the DHR-2 domain that are critical for the catalytic activity of Dock-GEFs (Dock1-4). We further demonstrate that Dock-GEFs directly associate with WASP family verprolin-homologous (WAVE) proteins through the DHR-1 domain. Brain-derived neurotrophic factor (BDNF)-TrkB signaling recruits the Dock3/WAVE1 complex to the plasma membrane, whereupon Dock3 activates Rac and dissociates from the WAVE complex in a phosphorylation-dependent manner. BDNF induces axonal sprouting through Dock-dependent Rac activation, and adult transgenic mice overexpressing Dock3 exhibit enhanced optic nerve regeneration after injury without affecting WAVE expression levels. Our results highlight a unique mechanism through which Dock-GEFs achieve spatial and temporal restriction of WAVE signaling, and identify Dock-GEF activity as a potential therapeutic target for axonal regeneration.

PMID: 20368433 [PubMed - indexed for MEDLINE]PMCID: PMC2867726 [Available on 2010/10/20]

幹細胞移植と抗てんかん薬を併用、骨髄損傷マウス歩く…奈良先端大

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 20:05:12

 脊髄(せきずい)損傷の症状を、神経幹細胞の移植と抗てんかん薬の併用によって大きく改善させることに、奈良先端科学技術大学院大の中島欽一教授、■松(あべまつ)昌彦研究員らがマウスの実験で成功した。後ろ脚のマヒしたマウスの7割が歩けるようになった。18日に広島市で開かれる日本再生医療学会で発表する。

 神経幹細胞は、信号を伝えるニューロン(神経細胞)、そこに栄養を供給する細胞、神経を包むさやなどのもとになるが、脳や脊髄の損傷部では大半が栄養供給細胞になり、新たなニューロンはほとんど作られない。

 グループはこれまでに、抗てんかん薬として使われているバルプロ酸が、神経幹細胞のニューロンへの変化を促すことを発見した。

 今回、脊髄の傷ついたマウスの損傷部に、遺伝的に同系の胎児マウスから採った神経幹細胞を移植し、バルプロ酸を注射すると、6週間後には21匹中、15匹が後ろ脚を使って歩けるまで回復した。幹細胞の移植だけでは後ろ脚は少し動くものの体重を支えられず、バルプロ酸だけでは、ほとんど動かないままだった。

 詳しく調べると、神経幹細胞を移植してニューロンに変化するのは1%以下だが、バルプロ酸を併用すると約20%まで向上。断裂した神経回路を、新たな複数のニューロンがリレーするように再建していた。

 ■松研究員は「拒絶反応のない自分のiPS細胞(新型万能細胞)から神経幹細胞を作れば、有望な治療法になりそうだ」と話す。

 

 

2010年3月9日  読売新聞)

2010/3/31 水曜日

拡張型心筋症に効果 カルシウム増感剤

Filed under: 動物の病気, 院長より — sakurablog @ 19:02:28

拡張型心筋症に効果 カルシウム増感剤、マウス実験

拡張型心筋症のモデルマウスの実験で、カルシウム増感剤を投与した生後8カ月の雌の心臓(右)と投与しなかった心臓の薄片(東京医科歯科大提供)

 心筋の収縮力が弱まって広がり心不全を引き起こす拡張型心筋症のモデルマウスに、収縮力を高めるカルシウムへの感度を上げる「増感剤」という薬を投与し、症状抑制や延命効果を確認したとの研究結果を東京医科歯科大や九州大などが30日、米学会誌電子版に発表した。
 東京医科歯科大の木村彰方教授によると、従来の増感剤は心筋細胞内のカルシウム量が増えて不整脈などの副作用があり、長期的には症状が改善しなかった。今回はカルシウムが増える成分を除いた薬を使った。
 拡張型心筋症は心臓移植が必要になる場合もある。木村教授は「カルシウムに対する感度を上げるだけで、副作用もなく効果が得られた。拡張型心筋症の治療や発症予防に使える新薬開発につなげたい」と話している。
 遺伝子操作で拡張型心筋症を発症するようにしたマウス約120匹のうち半数に、生まれて4カ月後から薬を投与。すると投与しない雌は9・8カ月後、雄は7・9カ月後に半数が死んだが、投与した雌は1・3カ月、雄は0・8カ月生存期間が長かった。


2010年03月30日火曜日

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/2010033001000050.htm

上記より転記しました。

Capnocytophaga感染症について

Filed under: 動物の病気, 病院からのお知らせ, 院長より — sakurablog @ 14:39:27

みなさま

人と動物の間を行き来する感染症のことを御存じでしょうか?

Zoonosis(ズーノーシス)と言います。狂犬病が代表選手ですね。

さて近年、飼い主の方がペットなどにかまれて感染するカプノサイトファーガという細菌が関与する感染症が報告されています。

犬・猫の口の中の常在菌で、ある調査では犬92%・猫86%保有していることが知られています。

発症は「極まれ」です。無意味に怖がらないでください。

しかし気をつけなければならない人がいます。それは免疫力が低い人です。

具体的には中高年、ステロイド治療中、糖尿病、アルコール依存症、脾臓摘出の手術を受けた方、抗がん剤治療中などです。

もしかまれたり、引っかかれた場合には、傷が小さくても、直ちに水道水で傷口を洗い、消毒し、外科の病院に行き、有効とされる抗生物質(オーグメンチンなど)を処方・内服してください。

本来の予防法は

1.穏やかなペットを飼う(しつけなどをする)

2.ペットを人ではないと認識する

3.ペットを寝室に入れない

4.キスをしない

5.犬猫を放し飼いにしない

6.ペットの前では急に動かない。おどかさない。

7.爪を切る

8.動物を触る前後は手を洗う

9.排泄物は速やかに処理し、手を洗う

です。

この説明・指導は日本大学医学部病態病理系臨床検査医学分野助教授の荒島康友先生

(社)東京と家庭動物愛護協会・獣医師の須田沖夫先生の文章を引用させていただきました。

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